2010年10月21日木曜日

タイワンホトトギス

Tricyrtis formosana
ホトトギスだとばかり思っていたが,これはタイワンホトトギスだった.今,市街地ではこちらの方が多いとの事.山地に自生するホトトギスは葉の腋に1〜3個の花がつくのに対し,タイワンホトトギスは花茎が長く伸びてよく枝分かれした先に花をつけ,外花被片の基部に2個の丸いふくらみが目立つ点に違いがある.この丸いふくらみに蜜がたまって昆虫を誘うと言われている.

他のホトトギス類との交配による“Fujimusume”, “Samurai” などという名の園芸品種も多くつくられている.英名はToad Lilyで直訳すると「イボガエルユリ」.斑点が盛り上がっているのを,イボガエルの疣と見たからのだろうが,情緒に欠ける.漢名は「臺灣油點草」.

ホトトギスの名前は,花被に紫色の斑点が細かく散っているのが,鳥のホトトギスの胸の模様と似ているから.
大和本草には「ホトトキス 葉ハサギソウノ葉ニ似テ短小ナリ.スヂ多シ又篠ノ葉ニ似タリ.ツボミハ筆ノ如シ.花ハ秋開ク.六出アリ中ヨリ一蕊出テ又花ノ形ヲナセリ.毎ガクニ小紫點多シ.杜鵑ノ羽ノ文ニ似タリ.シホリ染ノ如シ.茎ノ高一二尺ニスキス.漢名不知」とある.

ルリタテハが食草として利用し,サナギがぶら下がっていることが良くある.窓際にサナギのついた茎を置いていたら,羽化の際にサナギの殻から液体がでて,窓枠のニスを溶かしてしまった.

Curtis Botanical Magazine Tricyrtis hirta ホトトギス (1863 石版手彩色)

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