Anemone hupehensis var. japonica (A. japonica)

シュウメイギクは古くから色々の名で呼ばれ,
•『文明本節用集』 1474年 「秋冥菊」
•『花譜』 貝原益軒 1694年 「秋牡丹,かうらい菊」
•『花壇地錦抄』 伊藤伊兵衛 1695年 「しゆめいきく・しうめい菊」
• 『大和本草』 貝原益軒 1709年 「秋牡丹,タウギク・カウライギク,鞍馬貴布禰ニアリ」.(左図,中村学園)
と花を菊や牡丹に見立てていて,古くから京都鞍馬の貴船(貴布禰)神社周辺の谷に多く見られていることが知られていた.また,和漢三才図会では「紫衣菊(志ゑぎく)」とし,紫色で八重の花の絵を示している(下右).
 「和漢三才図会」の貴布禰社の項には,重陽の節句に子供たちが戯れに神輿の形を作り,之を担ぐとあり(図左),現在貴船神社で毎年10月9日に行う菊花祭,キブネギクを一輪挿しにいけて神前に備え「水の恵みをいただいて咲きましたので,めでてください」という祝詞をあげる神事の原型になったのではと思われる.
「和漢三才図会」の貴布禰社の項には,重陽の節句に子供たちが戯れに神輿の形を作り,之を担ぐとあり(図左),現在貴船神社で毎年10月9日に行う菊花祭,キブネギクを一輪挿しにいけて神前に備え「水の恵みをいただいて咲きましたので,めでてください」という祝詞をあげる神事の原型になったのではと思われる.
シーボルトが持ち出したシュウメイギクが英国でヒマラヤ産のもの等と交配改良されて,白一重や赤紫,桃色などの色変わりが作出され,日本に輸入されている.
長田武正『原色日本帰化植物図鑑』保育社 (1976) には,「297.シュウメイギク Anemone hupehensis LEM. var. Japonica(THUNB.)BOWLES et STEARN
花冠を欠き,花弁状のがく片は30個内外あって,外側の少数は緑色~暗紫色で小さく,大部分は紅紫色がく片が幅広く,数は10個以下で白~淡紅のものをボタンキブネギクという。」とあるので,それに従えば此の種は「ボタンキブネギク (Anemone x hybrida Paxton) となる..
長田武正『原色日本帰化植物図鑑』保育社 (1976) には,「297.シュウメイギク Anemone hupehensis LEM. var. Japonica(THUNB.)BOWLES et STEARN
花冠を欠き,花弁状のがく片は30個内外あって,外側の少数は緑色~暗紫色で小さく,大部分は紅紫色がく片が幅広く,数は10個以下で白~淡紅のものをボタンキブネギクという。」とあるので,それに従えば此の種は「ボタンキブネギク (Anemone x hybrida Paxton) となる..
庭の数株のシュウメイギクは,この夏の暑さと乾燥で葉が根元から枯れみすぼらしい姿に.それでも花茎を伸ばして花をつける.
「海を渡ったシュウメギク」はこちらのリンクからどうぞ.

 
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