2019年6月12日水曜日

ヤナギラン-2 和文献-2(仮) 草木図説,新訂増補和蘭薬鏡,増訂草木図説,アイヌ民族の有用植物,オホーツク挽歌,サガレンと八月


Epilobium angustifolium
2002年7月玉原高原
 ★飯沼慾斎(1782-1865)『草木図説前編(草部)』(成稿 1852(嘉永5)ごろ,出版 1856(安政3)から62(文久2))草類1250種,木類600種の植物学的に正確な解説と写生図から成る.その第七巻には
「第八綱 八雄蕊 Octandoria(オクタンドリア)
ヤナギサウ
木曽山中和田嶽ニ多ク生シ其名尤高シ.茎高二三尺.葉互生形柳葉ノ如クニシテ鋸歯
●(微?)ナリ.夏梢上ニ短梗四辧淡紅帯紫色花ヲ穂状ニ綴リ.辧尖微缼アツテ山櫻花辧
ノ如ク.而シテ辧ノ位置偏ニシテ正列ナラズ.下邊ノ二辧両方ヘ披キ五辧花ノ一辧ヲ
缼ガ如シ.萼四片披針状.子室角様一柱頭四裂ニシテ反巻シ.垂レテ下辧披開ノ間ニ挺
出ス.雄蕊八ニシテ黄葯」主用出藥鏡柳葉菜下可見
第一種
エピロビユム アングュエスチホリウム 羅 スマルブラーヂフ バステルド ウエデリッキ 蘭
Epilobium angustifolium   smabbladig basterd-wederik
本文では,花辧の配置が五辧花の下の一片が欠けているよに見え,雌蕊が大きく四裂し反り返るなど,他のアカバナ科の花には見られない特徴を記述している.
引用されている「藥鏡」は宇田川榛斎著 『新訂増補和蘭薬鏡』(1828) と思われ,その巻には「柳葉菜」の項目がある.そこで言及されている「主用」はオランダ等の文献由来と考えられるが,その文献は見つけ出せなかった.

★宇田川榛斎著 新訂増補和蘭薬鏡』文政111828)年
 宇田川榛斎は,姓は安岡,名を,字を玄真と称した.榛斎はその号である.伊勢の出身で江戸に出て,津山藩宇田川玄随の門に入り,大槻玄沢から蘭学を学んだ.後に杉田玄白の娘と結婚して同家に入ったが,離婚して旧師宇田川玄随の跡を継いだ.
 本書は全1818冊からなり,主な内容としては,桂,橙,無花果などひろく薬用となる植物について解説し,また病気の症状などを取り上げて,利用方法について説明したものである.従来西洋の薬物については,桂川甫周の 『和蘭薬選』 に始まったが,同書は刊行されないままで終ったため,本書の出版によって,薬品の効用や精練などについての大要が明らかにされることとなった.本書は文政2年に刊行された同名の増訂版である.
その第十七巻に,
柳葉菜
「アカバナ」和 「サリカリア」「リシマシア.ピュル
ピュレア」「リトリゥム.」「サリカシラ」羅 「ピュルペ
ウェーデリキ」「バスタール ト.
ウェーデリキ」「パルティケ」蘭

[試効]莖葉花根皆用フ○緩性収濇藥トス。經久
下痢赤痢下血吐血婦人月經過多ナドヲ治ス。虚弱ノ
症ハ殊ニ良騐*アリ○淹滞ノ下痢ハ先下劑ヲ與ヘテ
胃腸ノ汚液ヲ浄掃シ此藥ヲ末トシ一錢若クハ其餘
日ニ兩次用フ○虚症ノ下痢赤痢ニ此末ヲ試コト十
人皆的効ヲ得タリ。大抵初ニシテ下劑ヲ與テ後此末一錢
或ハ四刃宛(ツヽ)朝夕用フ。其病未タ久ヲ經ス或ハ胃腸虚弱罷ノ
症ハ大抵三四日ニシテ治ス。經久頑滞シテ諸藥騐ナキ
症ハ三週中ニ治ス。或ハ病毒ヲ驅除スレトモ胃腸ノ虚
弱ニ因テ下痢荏苒**タル症ハ皆此藥適應ス。此症ハ
幾那亦効アリ○或云遷延ノ下痢赤痢ニ此草ノ根ヲ
水煎シ用ヒ或莖葉花ヲ末トシ用ヒテ皆治騐多シ○
或云此藥ハ痢疾ニ効アルコト他ノ緩和劑ノ優(マサ)レリ
末トシ一時若クハ一時半毎(ゴト)ニ一刃***宛(ツヽ)與煎劑トシ
用フ○或云此藥險重虚憊ノ下利ヲ治スト雖モ惡液
質ノ人及膿様ノ敗液多キ症ハ是ヲ禁ス。然レトモ乾葉
ハ収濇ノ味。微ナル故ニ用ヒテ妨ケス。痢疾モ亦用ヒテ閉
澁ノ害ナシ○勞瘵ノ血液烊崩ノ下利ニ用テ其脱泄
ヲ静止シ呼吸蹇難。苦悶。等ヲ寛解ス○外敷ニシテ創ヲ
愈シ血ヲ止メ。焮腫眼ヲ消散ス
【依】【羅】
【括】【伍】」とある.

引用ノ書
【依】:依百乙(イペイ) 藥性主治集成書(遠西醫法名物考.巻一 凡例)
【羅】:羅仙斯的印(ロセンスライン)        内外科治療書(同上)
【括】:括林(クワリン) 内科治療書(本書.巻一 凡例)
【伍】:伍乙都(ウジイツ)増補書 醫事纂要書(遠西醫法名物考.巻一 凡例)
            何れも原書確認できず.
*騐:「験」の異体字
**荏苒(じんぜん):なすこともなく,段々に月日がたつさま.物事がはかどらず,のびのびになるさま.
***刃:一錢ヲ三ニ分チタル一分ナリ即チ三分三厘強(本書第一巻 凡例)
【刃】:一錢ヲ三ニ分チタル一ニシテ即チ三分三厘三毛強なり○和蘭に是を須屈爾百兒(スケルペル)と呼ぶ.今權(かり)に略して「シュ」と呼ぶ. ****を以て符号とす.故に此を略してに作る(『遠西醫法名物考』巻一 凡例)
**** :欧州の薬衡(apothecaries' system)単位で,1スクループル(scrupel) = 1.2959782g

なお,本書では「ヤナギサウ」の和名をアカバナとしているが,慾斎の『草木図説』のアカバナの項にはこの「柳葉菜」は引用されておらず,慾斎は,蘭名その他から,榛斎の「柳葉菜」は,ヤナギランを記述したと考えたのであろう.

慾斎の『草木図説』を増補改訂した★牧野富太郎『増訂草木図説 1-4』大正元年(1907-22)成美堂の「第二輯,草部 巻七」には
「第八綱 八雄蘂 OCTADRIA.
                             第一目 一雌蘂 Monogynia
○第三十八圖版 Plate XXXVIII.
ヤナギラン ヤナギサウ
Epilobium angustifolium L.
アカバナ科(柳葉菜科) Œntheraceae
木曽山中和田嶽ニ多ク生ジ其名尤高シ.莖高二三尺.葉互生形柳葉ノ如クニシテ鋸歯微ナリ.夏梢上ニ短梗四辧淡紅帯紫色花ヲ穂状ニ綴リ.辧尖微缼アツテ山櫻花辧ノ如ク.
而シテ辧ノ位置偏ニシテ正列ナラズ.下邊ノ二辧兩方ヘ披キ五辧花ノ一辧ヲ缼ガ如
シ.萼四片披針狀.子室角様一柱頭四裂ニシテ反巻シ.垂レテ下辧披開ノ間ニ挺出ス.雄蘂
八ニシテ黄葯.主用出藥鏡柳葉菜下可見. 附(一)萼片(補) (二)雄蘂(補) (三)花柱,共廓大圖
(補) (四)未開裂ノ果実(補) (五)種子ノ全形,廓大圖 (六)同,廓大圖(補)
第一種
エピロビユム アングュエスチホリウム  Epilobium angustifolium 羅   スマルブラーヂフ バステルド ウエデリッキSmabbladig Basterd-Wederik.

我邦中部,北部ノ山地ニ生ジ殊ニ北海道ニ多シ,多年生本ニシテ根莖ヲ曳テ繁
殖シ其繁殖力最モ旺盛ナリ.果実ハ狭長ニシテ長サ凡二寸許アリ微細ノ白網ヲ被
リ往々紅紫色ニ染ム.四狭片ニ開裂シ多數ノ種子ヲ出ス.種子ニハ極メテ細微ニシテ
種髪ヲ具ヘ風ニ乗ジテ四方ニ飛散シ近遠ノ地ニ播布ス.国外ニ在テハ廣ク歐州,亜
細亜,及北米ノ温帯竝ニ寒帯地ニ分布シ,隣邦支那,朝鮮亦之ヲ見ル(牧野)」とある.本文は慾斎の原著と同文だが,(補)では各部分の拡大図が,[]には,より詳細な分布や生育状況が追加されている.

牧野の[]にあるように,北海道多く生育し,アイヌ民族はこれを藥用として用いていたとの文献がある.

『アイヌ民族の有用植物』
協力:独立行政法人  医薬基盤研究所 薬用植物資源研究センター北海道研究部

和  名
学  名
科  名
アイヌ語名
薬  用
出  典
ヤナギラン
Chamaenerion angustifolium Scop. *
アカバナ科  Onagraceae
キナポアハニ    kinápoax-ni (kina-poax子宮-ni),茎,(白浦)
茎葉:胃腸病に煎じて飲む.子宮病や消渇にも煎じて飲み,または局部を洗滌した.
知里真志保「分類アイヌ語辞典植物篇」
    *The Plant Listによれば,シノニム,y-List によると正名

また,最愛の妹とし子が亡くなった翌年,傷心の宮沢賢治が,大正一二年に北海道・樺太を旅した際の作品『オホーツク挽歌』(一九二三..四,『春と修羅』収載)には,樺太の栄浜の丘陵を朱鷺色に染めるヤナギランが詠われている.
オホーツク挽歌
海面は朝の炭酸のためにすつかり銹びた
緑青(ろくしやう)のとこもあれば藍銅鉱(アズライト)のとこもある
むかふの波のちゞれたあたりはずゐぶんひどい瑠璃液(るりえき)
(中略)
いまするどい羽をした三羽の鳥が飛んでくる
あんなにかなしく啼きだした
なにかしらせをもつてきたのか
わたくしの片つ方のあたまは痛く
遠くなつた栄浜の屋根はひらめき
鳥はただ一羽硝子笛を吹いて
玉髄の雲に漂つていく
町やはとばのきららかさ
その背のなだらかな丘陵の鴾*いろは
いちめんのヤナギランの花だ
(後略)」
*鴾:トキ(朱鷺),学名 Nipponia Nippon

このヤナギランの印象が深かったのか,宮沢賢治『サガレンと八月』の後半部分では,タネリという名のギリヤークの少年が,浜に遊びに出たら「南の岬(みさき)はいちめんうすい紫(むらさき)いろのやなぎらんの花でちょっと燃(も)えているように見えその向(むこう)にはとど松(まつ)の黒い緑(みどり)がきれいに綴(つづ)られて何とも云いえず立派(りっぱ)でした。」ので,「あんなきれいなとこをこのめがねですかして見たらほんとうにもうどんなに不思議(ふしぎ)に見えるだろうと思いますとタネリはもう居いてもたってもいられなくなりました。」と,お母さんの戒めを破って,透明なクラゲのめがねを通してこの風景を眺めて,犬神のような怪物に海の底へ拉致されて,蟹に変えられてしまう.残念ながらこの物語は未完のまま終わってしまった.

2019年6月9日日曜日

ヤナギラン-1(仮) 和文献 諸禽万益集,烏延異莫漫莫草木名,梅園花譜,救荒本草,地錦抄附録,物品識名,日光山草木之図,草花説,本草正譌


Epilobium angustifolium
2002年7月 玉原高原
北半球の温帯の寒冷地や高原に広く分布するアカバナ科の大形多年草.地下茎で広い面積を占有し,穂状につけた四辧の美しい赤紫色の花を一斉に咲かせる.この光景から英名の一つは Fire weed.和名は葉が柳のそれによく似ていて美しい花を着けるから.日本では崩壊地や山火事の後の先駆植物として,高地の日当たりのよい草原に生育するが,変遷によって樹木が生い茂るに従い,林辺に追いやられる.
山地に生育するためか,美しく目立つ花を着ける割には,古い和書にはあまり出てこない.(和文献図は全て NDL の公開デジタル画像より部分引用)

故磯野教授の初見は★左馬介『諸禽万益集(1717) .この書は江戸三大養禽書の一つで,巻一には飼育法,巻二には和鳥125品について解説する.後書で著者は『草花伝』という自著もあることを記し,そこには記載予定の草木,外来種では金糸梅・日々草・葉牡丹など,和産種では京鹿子・達磨菊・釣舟草・羽衣草・二葉葵などの内外計210ほどの名を挙げるが,そのなかには「柳蘭」の名が初出する(左図).しかし,この「柳蘭」が現在のヤナギランかは疑問である.


神聖ローマ帝国の薬剤師・植物学者★ヨハン・ウエインマン (1683-1741) の『花譜 or薬用植物図譜』(Phytanthoza iconographia)(1737-1745) 収載の植物名を和訳した★群芳園陳人写『烏延異莫漫莫草木名』(文化12,1805) には,「レイシマシア   柳ラン」とあり(右図,右),『花譜』の図(右図,左)を見て該当する日本産の植物名を記載したと思われる.


明かにヤナギランと分かる花が描かれている和書は,本ブログでも度々引用している★毛利梅園(1798 1851)『梅園花譜』で,「夏之部三」に美しく精密な図と共に
「救荒本草ニ曰
柳葉菜(ヤナキソウ)
ヤナキラン/ハキラン/四ッリンソウ/アカハナ
地錦抄ニ曰 柳葉草(ヤナギサウ)其花黄色ト謂者別種乎 救荒ノ柳葉菜 其葉柳ニ似 梢ニ四辧ノ真紅花ヲ間(開?)細長角兒ヲ結フ者此也 一名ヲ柳蘭ト云 出所不詳
両? 丙戌*五月十二日寫」
とある.梅園はほとんどの場合,描いた花の出所は詳細に示しているので,この場合は他人から貰ったものか.
*丙戌:文政9年,1826年.

ここで,『梅園花譜』に引用されている「救荒本草」「地錦抄」の記事を示す.
★徐光啓輯『周憲王救荒本草 巻之二』(1406),茨城多左衞門等刊 1716
柳葉菜 鄭州賈峪山山野ノ中ニ生ス.苗ノ高サ二尺餘.莖淡
黄色葉柳葉ニ似テ厚短澀毛有.稍間四辧ノ●(深)紅花ヲ
開ク.細長角兒ヲ結ブ其葉味甜
救飢 苗葉ヲ採リ煠キ熟シ油塩ニ調ヘ食」
[原文
柳葉菜 生鄭州賈峪(音欲)山山野中苗高二尺餘
莖淡紅色葉似柳葉而濃短,有澀毛,梢間開四瓣深紅花,結細長角兒,其葉味微甜。
【救飢】采苗葉炸熟。以油鹽調食。](右図,左側)
★四世伊藤伊兵衛『地錦抄附録 巻之二』(1733
柳葉草(やなぎさう) 葉ほそ長くやなぎの葉の如く志げり付く夏のころよりのびたち八九月花さく黄色小りん一所に多く集りて咲」(右上図,右側)
と出ているが,「救荒本草」ではアカバナを,「地錦抄」ではクサレダマを,葉が柳のそれに似ている故に「柳葉草」としている可能性がある.

★岡林清達・水谷豊文『物品識名(1809 ) には
ヤナギサウ 木曽ヤナギサウ 柳葉菜(ヤナギバナ)一種」とある.『本草正譌』の記事からするとヤナギランと思われる.(左図)

★岩崎灌園 (1786-1842)日光山草木之図』(1824)には「四十九 よつ里んさう 赤沼カ原」と,赤沼ガ原に生育しているヤナギランの花の絵が記載され,花辧の數から由来する別名の四輪草の名が載る.(右図,左)

富山藩主前田利保の組織した赭鞭会の一員★飯室庄左衛門(17891858か)『草花説. 第2冊 巻9湿草類』には
柳葉菜 一種ヨツリンサウ」とある.(右図,中央)

★鎌井松石 (1816-1892)本草正譌 第二巻』(1865) には
柳葉菜 救荒本草ニ出日光山ニテ四輪草ト云木曽ニテ柳草ト
云ソノ花甚美シ」とある.(右図,右)

続く

2019年5月29日水曜日

ホトトギス (20-3)  欧文献-14,ピエロー・コレクション,本州の採集地リスト-2,採集者はC.H. de Villeneuve?

Tricyrtis hirta

ピエロー・コレクションの本州での採集地の詳細(宮より江戸まで)を以下の表にしめす(下関より桑名までは前記事).
ここでは,採集地別にしたので et で複数の採集地が記録されている場合は,複数の列に記されている.また,“et で示された地名の内,後半は全て前半より東に位置する.採集した行程が往路であり,復路ではない事が伺える.
これ等の採集地を精査し,歴代オランダ商館長の江戸参府日記の記述と比較することにより,ピエロー・コレクションの実際の採集者が絞られるはずである.

1826年のシーボルト以降で,ピエローがバタヴィアでこのコレクションを購入した1840年以前の江戸参府は,1830年のヘルマン・フェリックス・メイラン(在任:182684日-183085日),1834年のヤン・ウィレム・フレデリック・ファン・シッテルス(在任:1830111日-18341130日),1838年のヨハネス・エルデウィン・ニーマン(在任:1834121日-18381117日)の三人の商館長の江戸参府しかない.
なかでも,フィルヌーヴが同行したメイランの参府日記の出版が待たれる.



 
地名
Specimen No.
 Species
 Found in
153
20
L  0329174
Geum japonicum 
In scrobibus viarum juxta oppida Mija et Naromi
154
21
鳴海
L  0104291
Lathyrus maritimus 
In scrobibus viarum inter oppida Mija et Naromi
155
22
矢矧川
L  0042753
Scirpus tabernaemontan
In ripa fluminis Jahaki Gawa
156
L  0063294
Fimbristylis dichotoma 
In ripa fluminis Jahaki Gawa
157
L  0328527
Artemisia vulgaris var. umbrosa
In ripa fluminis Jahaki Gawa prope oppidum Naromi
158
23
岡崎
L  0038588
Clematis pierotii 
In sepibus et fructicetis prope oppidum Okasakki
159
L  0103885
Pentapetes phoenicea 
In regionibus montuosis juxta oppidum Okasakki
160
L  0327288
Aster ageratoides 
In regionibus montuosis prope oppidum Okasakki
161
L  0327635
Swertia bimaculata  f.
In vallibus prope oppidum Okasakki
162
L  0366984
Viburnum tomentosum 
In regionibus montuosis prope oppidum Okasakka
163
L  0420218
Osmanthus fragrans 
In sylvis montanis prope oppidum Okasakki
164
L  0421712
Litsea coreana 
In regionibus clivosis prope oppidum Okasakki
165
24
浜松
L  0170442
Physalis alkekengi f. monstrosi
Nambu;Japonia. Hoorak Hoosuki. Hama Matsi
166
L  0327078
Cryptotaenia japonic
In marginibus agrorum prope vicum Hama Matsi
167
L  0424469
Belamcanda chinensis 
In regionibus paludosis prope pagum Hama Matsi
168
25
上島
(かみじま現浜松市)
L  0104231
Berchemia racemosa 
In regionibus clivosis sylvosis prope oppidulum Kamijma
169
L  0104278
Vitis pentaphylla 
In fructicetis prope oppidum Kamijama
170
L  0328152
Cacalia nipponica 
In locis humidis prope oppidum Kamijama
171
L  0329200
Rubus wrightii 
In regionibus montuosis fruticosis prope oppidum Kamijama
172
26
天竜川
L  0104643
Fimbristylis ferruginea 
In ripis palustribus fluvii Fenrio Gawa
173
27
日坂
L  0327199
Styphnolobium japonicum 
In sylvis montanis prope pagum Nitisaka
174
L  0328966
Calendula officinalis 
Secundum ripas rivulorum prope pagum Nitisaka
175
28
岡部
L  0175504
Gentiana thunbergii 
In locis deprersis circum Umesima et Okabee
176
29
きふら沢
(薩埵峠近く?)
L  0017911
Acer carpinifolium 
In sylvis prope oppidum Kifura Sawa, d radicem montium Sata Foge
177
L  0104122
Aesculus turbinata 
In sylvis montanis prope opp Kifura Sawa
178
L  0104127
Aesculus turbinata 
In sylvis montanis prope opp Kifura Sawa
179
L  0175219
Setaria italica
Prope oppidum Kifura Sawa ad radicem montis Sata Foge
180
L  0328042
Lythrum salicaria 
In locis udis umbrosis prope oppidum Kifura Sawa
181
L  0328047
Clematis L.
Prope oppidum Kifura Sawa, in sepibus
182
30
薩埵峠
L  0175219
Setaria italica
Prope oppidum Kifura Sawa ad radicem montis Sata Foge
183
L  0175264
Cocculus laurifolius 
Ad radicem montium Sata Foge, prope oppidum Kifura Sawa
184
L  0175352
Tilia cordata var. japonica
In declivitate montium Sata Foge, prope oppidum Kifura Sawa
185
L  0325737
Cassia mimosoides 
In vallibus montium Sata Foge
186
L  0325750
Amphicarpaea edgeworthii 
In vallibus montium Sata Toge prope oppidum Kifura Sawa
187
L  0326392
Pertya scandens 
In declivitate montis Sata Foge
188
L  0326506
Callicarpa japonica var. luxurians
In declivitate montium Sata Foge prope oppidum Kifura Sawa
189
L  0326709
Wedelia chinensis
Prope Kifura Sawa ad radicem montis Sata Foge
190
L  0327506
Ulmus parvifolia
In sylvis declivitatis montium Sata Foge, prope opp. Kifura Sawa
191
L  0327507
Ulmus parvifolia
In sylvis declivitatis montium Sata Foge, prope opp. Kifura Sawa
192
L  0327509
Ulmus parvifolia
In sylvis declivitatis montium Sata Foge, prope opp. Kifura Sawa
193
L  0327927
Lindera sericea 
In vallibus montium Sate Foge
194
L  0328188
Senecio kaempferi var. gigantea
In monte Sata Foge, juxta Kifura Sawa oppidum inulae Nippon
195
L  0328880
Symplocos lancifolia 
In sylvis montium Sata Foge
196
L  0367011
Viburnum dilatatum 
In declivitata montis Sata Foge juxta urbem Kifura Sawa
197
L  0423023
Aster tataricus 
In monte Sata Foge prope Josi Wara
198
L  0423304
Alnus Mil
In sylvis declivitatis montium Sako Toge
199
31
吉原
L  0420176
Ardisia crenata Sims
Inter frutices et regionibus montuosis prope Josi Wara
200
32
神谷
(吉原の東)
L  0104367
Wikstroemia japonica 
In regionibus montuosis prope oppidulum Kamija
201
L  0422836
Cercis chinensis 
In regionibus clivosis humidis juxta oppidulum Kamija
202
L  0422840
Cercis chinensis 
In regionibus clivosis humidis juxta oppidulum Kamija
203
33
富士山
L  0005553
Ardisia walkeri 
In fissuris montis Fuzi Jama
204
L  0042883
Coptis quinquefolia 
In fissuris montis Fuzi Jama
205
L  0102998
Prunus persica
In declivitate montis Fuzi Jama
206
L  0103027
Hydrangea anomala subsp. Petiolaris
In declivitate montis Fuzi
207
L  0103179
Quercus acuta 
In sylvis montis Fuzi Jama
208
L  0103539
Bistorta tenuicaulis
Ad cacumen montis Fuzi Jama, versus nivem aeternam
209
L  0104106
Meliosma simplicifolia subsp. Rigida
In nemoribus ad radicem montis Fuzi
210
L  0104159
Neolitsea aciculata 
Ad radicem montis Fuzi Jama
211
L  0104384
Edgeworthia chrysantha 
In vallibus montis Fuzi Jama
212
L  0175386
Osbeckia chinensis 
In vallibus montis Fuzi Jama
213
L  0325584
Hemerocallis minor var. humilior 
In radice montis Fuzi Jama
214
L  0328897
Symplocos sumuntia
In locis apricis vallium montis Fuzi Jama
215
L  0329051
Magnolia stellata 
In vallibus montis Fuzi Jama
216
L  0420306
Cannabis sativa 
In fruticetis ad radicem montis Fuzi Jama
217
L  0421179
Myrica rubra 
In sylvis vallium montis Fuzi Jama
218
L  0421945
Distylium racemosum 
In monte Fuzi Jama
219
L  0422443
Asparagus lucidus 
In declivitate montis Fuzi Jama
220
L  0423255
Elaeocarpus japonicus 
In sylvis ad radicem Montis Fuzi Jama
221
L  0571945
Alangium platanifolium
In fruticetis ad radicem montis Fuzi Jama
222
L  0688657
Pachysandra terminalis 
Japnonia, ad radicem montis Fuzi Jama,
223
34
箱根
L  0040837
Quercus grosseserrata 
In saltubus montis Hakone
224
L  0089211
Monotropa uniflora 
In pinetis montium Hakone
225
L  0103065
Hydrangea paniculata
In vallibus montium Hakone
226
L  0103169
Evodiopanax innovans 
In ripa sylvosa lacus Togits in montibus Hakone
227
L  0103291
Quercus glandulifera var. subcrenata 
In saltubus montis Hakone
228
L  0103401
Iris sibirica var. haematophylla
In ripis rivulorum montium Hakone
229
L  0103839
Melia azedarach 
In montibus Hakone, circum lacum Togits
230
L  0104105
Meliosma simplicifolia subsp. Rigida
Ad radicem montium Hakone prope Nesima
231
L  0170269
Magnolia salicifolia 
In vallibus montium Hakone prope mesima
232
L  0175306
Euphorbia helioscopia 
Japonia.Secundum vias in montibus Hakone
233
L  0175472
Cornus kousa
In sylvis montium Hakone
234
L  0175484
Fraxinus sieboldiana var. angustata
In sylvis montium Hakone
235
L  0175539
Picris hieracioides 
In locis apricis montium Hakone
236
L  0175543
Picris hieracioides 
In locis apricis montium Hakone
237
L  0325685
Thalictrum aquilegiifolium var. atropurpureum
In locis udis sylvarum ad radicem montium Hakone prope Mesima
238
L  0325776
Polygala japonica
In vallibus clivosis montium Hakone
239
L  0325884
Epipactis thunbergii 
In sylvis montium Hakone prope Mesima
240
L  0326645
Potamogeton natans 
In lacu Togits prope pagum Hakone
241
L  0327246
Phalaris arundinacea 
In ripa lacus Fogits prope pagum Hakone
242
L  0327888
Saussurea affinis 
In montibus Hakone prope Oda Wara
243
L  0328769
Ilex chinensis
In sylvis ad ripas lacus Fogits prope pagum Hakone
244
L  0329110
Potentilla sundaica
In locis depressis ad radicem montium Hakone
245
L  0329150
Prunus mume 
In montibus Hakone
246
L  0329320
Chaenomeles speciosa 
In ripis lacus Fogits in montibus Hakone
247
L  0366788
Lindera triloba 
Prope Odo Wara in montibus Hakone
248
L  0369263
Weigela japonica 
 In declivitate montum Hakone prope Mesima
249
L  0369265
Weigela japonica 
In declivitate montum Hakone prope Mesima
250
L  0420484
Elaeagnus umbellata 
In sylvulis ad ripam lacus Fogits prope pagum Hakone
251
L  0420485
Elaeagnus umbellata 
In sylvulis ad ripam lacus Fogits prope pagum Hakone
252
L  0420647
Thalictrum minus 
In locis udis sylvarum ad radicem montium Hakone prope Nesima
253
L  0421697
era praecox 
In montibus Hakone
254
L  0423636
Osmunda regalis var. japonica
In ripis rivulorum montis Hakone prope Mesima
255
35
小田原
L  0367141
Viola arcuata 
In scrobibus secundum viam inter Oda Wara et Kawasaki
256
36
川崎
L  0103237
Castanea crenata 
In collibus sylvosis juxta pagum Kawasaki
257
L  0104140
Persea thunbergii 
In regione montuosa prope pagum Kawasaki
258
L  0104837
Sorghum bicolor 
In agris prope pagum Kawasaki
259
L  0327276
Heteropappus hispidus 
In margine agrorum circum pagum Kawasaki
260
L  0327720
Scutellaria baicalensis 
In locis arenosis prope pagum Kawasaki
261
L  0367141
Viola arcuata 
In scrobibus secundum viam inter Oda Wara et Kawasaki
262
L  0420894
Mollugo pentaphylla 
In locis depressis udis prope pagum Kawasaki
263
L  0422027
Aristolochia kaempferi 
In fruticetis prope pagum Kawasaki
264
37
六郷川
L  0104713
Carex nemostachys 
Ad ripam fluminus Rokfgo Gawa
265
L  0325830
Habenaria japonica 
Prope urbem Jedo in ripa fluvii Rokfgo Gawa
266
L  0328670
Juglans cordiformis 
In ripa fluvii Rokfga Gawa
267
L  0421289
Ruta subtripinnata 
In ripis fluvii Rokfgo Gawa insulae Nippon
268
38
江戸
L  0103257
Castanea crenata 
In sylvis prope urbem Yedo
269
L  0103355
Colocasia esculenta 
In ripa fluvii Rokfgo Gawa prope urbem Yedo
270
L  0103582
Polygonum thunbergii var. thunbergii
In margine agrorum prope Yedo
271
L  0104158
Neolitsea aciculata 
Juxta urbem Yedo
272
L  0104800
Poa annua 
In locis sanosis prope urbem Jedo
273
L  0104812
Chrysanthemum indicum 
Prope urbem Jedo
274
L  0175367
Viola selkirkii var. glabra
In locis arenosis saxosis juxta urbem Yedo
275
L  0326688
Tamarix chinensis 
In regionibus montuosis prope urbem Jedo
276
L  0328586
Torreya nucifera 
Prope urbem Jedo
277
L  0329097
Prunus tomentosa 
Prope urbem Yedo
278
L  0366696
Pennisetum hordeiforme 
In locis arenosis prope urbem Yedo
279
L  0421713
Litsea coreana 
Juxta urbem Jedo
280
L  0422207
Helianthus annuus var. pumilis 
Prope urbewm Yedo
281
L  0571916
Eragrostis multicaulis 
In locis saxosis prope urbem Jedo
282
39
みつき(御調?
L  0104644
Fimbristylis dichotoma var. tomentosa 
In locis udis prope pagum Mitski
283
かなき
L  0104647
Fimbristylis dichotoma var. tomentosa 
In scrobibus viae inter Amagasaki et Kanaki
284
そじお川
L  0153486
Euphorbia sieboldiana
In regionibus arenosis ad ostium fluvii Sozio Gawa
285
L  0153487
Euphorbia sieboldiana
In regionibus arenosis ad ostium fluvii Sozio Gawa
286
みたりや
L  0326063
Eleusine indica
In locis gramineis prope Mitarija
287
きふさつ
L  0366807
Phalaris arundinacea f. picta
In locis paludosis prope pagum Kifusats
288
さいや(西条?
L  0422864
Dopatrium junceum
In locis palustribus prope pagum Saija