2011年12月9日金曜日

シジュウカラ 四十雀 和漢三才図会,名の由来

Parus minor庭のサクラの木を訪れたシジュウカラ.オスは喉から下尾筒にかけての縦縞がより太いので,画像の個体はメスと思われる.以前はユーラシア中部・西部に分布する P. major と同じと考えられていたが,2006年にアムール川流域では2種が交雑なしに共存している事が報告され,別種とされた.P. major は腹部が黄色いが,シジュウカラ P. minor の腹部は白い.

「シジュウカラ」の名は,古くは,平安時代の「日本霊異記」という書物に「しじゅうからめ」という名前であらわれ(2種の現代語訳を読んだが,確認できず),その後,室町時代から「シジウカラ」と略されたとされている(http://choyukkuri.exblog.jp/i58/).名前の由来には諸説あるが,地鳴きが「チ・チジュクジュク」と聞こえるので,この鳴き声を表した「シジウ」に,「カラメ」がついてできたと考えられる.「カラ(メ)」は、ヤマガラ,ヒガラの「ガラ」や、ツバクラメ(ツバメ)の「クラ」と同じく鳥類を表す古語である.

江戸時代の百科事典,寺島良安『和漢三才図会』(1713頃)には
「四十雀 正字は未詳
△思うに、四十雀は小雀に似ていて大きい。頭は黒く両頬は白くて円紋をなし、黒い圏(わ)は頸にまで至っている。胸・背は灰青、翅・尾は黧黒(きぐろ)で灰白の竪条(たてしま)がある。腹は白色で胸から尾にかけて黒雲紋がある。声は清滑で盛んに囀る。四十加羅(しじゅうから)と囀っているように聞こえる。それでこう名づける。老いると毛が変わり、色もやや異なり形も大きくなる。俗に五十雀という。雌は腹の雲紋が幽微である。
朝まだき四十からめぞたたくなる冬ごもりせる虫のすみかを 寂蓮」 (現代語訳 島田勇雄,竹島淳夫,樋口元巳訳注,平凡社-東洋文庫)

とあり,シジュウカラの名前は囀りから,年老いるとゴジュウカラになるとされている. また和歌の作者「寂蓮」は平安時代の歌人.したがって平安時代にはしじゅうからめと言われていたことが分かる.

他には,雀四十羽とこの鳥一羽を引き換えたとする説,多く群がる意で「四十(シジュウ)」,かるく翻るがえって飛ぶとことから「軽(カル)」で「四十カル」が転じた説があるが,前者は「四十」+「雀」という漢字表記に引っ張られたと思われ,やはり「鳴き声」+「カラ(メ)」説が説得力がある.

P. major の英名は Great tit.英語の Tit には乳房・乳頭の意味もあるので,中国語 Wiki のこの鳥の項(「大山雀(Great Tit)」)を,自動翻訳させると,かなりエロチックな文が現れる.中→和ではなく,中→英→和訳なのでこのような事が起こるらしい.

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

佐倉相さん、=ブログ=拝見しました、昔の写真は、懐かしいです・・・野鳥関係はおそらく340~350種ぐらいは撮影していると思います、そのほかに海鳥が10~20種ぐらいです。しかし、毎日の更新はこの年ではかなり厳しくなってきました・・・、今では=虫=が多くなりました・・・おそらく、1,000種ぐらいは掲載しています今後とも宜しくお願いします。