
日本では1961年に東京都世田谷区で初めて確認されたのち,アルカリ性土壌を好むため都市周辺の路傍や植え込みなどに繁殖している.予算の関係で年度変わり以降の5月ごろに路肩や中央分離帯や空き地などの除草作業が行われるが,この頃には既にほとんどの株が結実を終え枯死しているためなかなか減らない.むしろ草刈機の振動により種子が周囲に撒き散らされ,さらに草刈機に着いた種が運ばれたりして,翌春になると前年より増え,拡がっていることが多い.生命のサイクルが日本の社会事情に合致しているため,今後も成育域を拡げて行くだろう.
ヒナゲシに比べると花の色がオレンジっぽくインパクトが小さい.また果実が下の画像に見えるように,ながい(和名の由来)ので見分けがつく.

左は近所の空き地.背景の青紫の花は,これも野生化した北米原産の帰化植物マツバウンラン(Linaria canadensis ).期せずして出来たお花畑ではあるが,オレンジとパープルの配色はなかなかのもの.
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