2011年2月6日日曜日

キバナセツブンソウ ケンブリッジ大学バックス

Eranthis hyemalis
一寸遅くなったが,節分にちなんで,キバナセツブンソウ(セイヨウセツブンソウ). 撮影1978年 2月.Cambridge, England

欧州に見られるキンポウゲ科の植物.背は低いが黄色い杯状の大きな花を開く.Winter Aconite や Wolf's Bane(狼毒)とも呼ばれる.根茎から育ち,全ての部分は人が食すると有毒.森林地帯に自生するが,グランドカバーとして庭に植えられ,早春の鮮緑色の葉と,鮮黄色の花が高く評価される.Eranthisという名前は、「春の花」という意味のギリシア語に由来.英国自生とも,フランスからブルガリアの地中海沿岸に分布してヨーロッパ中部・西部に帰化したとの説もある.緑の小総苞が襟飾りのように花を囲んでいるのが特徴.花は日光が照っている間だけ開き,暗くなると閉じる.

英国ケンブリッジのカレジの裏庭を,黄金の絨毯のように彩り,春の到来をつげていた.後ろに見える建物は Kings Collage のChapel.撮影1978年 2月.
これが枯れるとクロッカスが咲き出し,遅い春の盛りとなる.
日本のセツブンソウの近縁とされることもあるが,花弁(花被)の繊細さに欠ける.低温に強く,育てやすいそうだ.

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