2012年4月24日火曜日

サクラソウとアゲハチョウ(キアゲハ)

Primula sieboldii & Papilio machaon
昨年の早春に通信販売で購入したサクラソウ苗10種,無事に夏と冬を越して,昨年は咲かなかった「笑布袋」(画像右手)にも花がつき,種々の色や花弁の形で咲き競っている.そこに,この上天気に誘われて,アゲハチョウ(キアゲハ)のお客様が.人目も畏れず次々と花を変えては吸蜜し,一寸離れては舞い戻る.羽化したばかりとみえ,まさにぴかぴかの一年生のよう.

『和漢三才図会』のアゲハチョウの挿絵も,良く眺めるとサクラソウを訪れているように見える.(左図,右)

寺島良安『和漢三才図会』(1713頃) 「鳳蝶(あげはのてふ)鳳子車 鬼車 〔和名は保保天布(ほほてふ)〕〔俗に阿介波乃蝶という〕
催豹の『古今注』に、「それは蝙蝠ぐらいの大きさがあり、黒色であったり青斑があったりする」とある。
△思うに、鳳蝶は柑・橙の木の枝葉にいる大きいきくいむしで、身体に白い輪文様がある。羽化して鳳蝶となる。黒色に白点があって稀に飛んでいるのをみる。胡蝶のように数は多くはない。
『(嶺南)異物志』に、ある人が南海で鋏蝶(あげはちよう)を見たが、大きさは蒲(がま)の穂ぐらいもあり、その肉をはかってみると八十斤もあった。これを食べてみると極めて肥美であった、とある。」(島田勇雄,竹島淳夫,樋口元巳訳注,平凡社-東洋文庫)

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