Green Houses and Cucumber
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ZENNER - Le Cactus Epineux - Robe du soir, Garnie de Dentelle "A La Marechale" –
“Gazette du Bon Ton” Pochoir 1921 - Pl. 65
“Gazette du Bon Ton” Pochoir 1921 - Pl. 65
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近代的な温室は13世紀にイタリアで熱帯からもたらされた異国的な植物を育てるために建設された.この栽培法はオランダや英国に植物と一緒に拡がったが,特に冬季には適切な温度や湿度を保つためには膨大な労力を必要とした.
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現代的で実用的な温室はフランスの博物学者 Charles Lucien Bonaparte (1803 – 1857) によってライデンに作られたとされる.フランスではオレンジの樹を霜から守るために作られたことから Orangerie と呼ばれ,建築技術やガラス製造法の発展に伴い大きな温室が作られ,現在「オランジュリー美術館」となっているテュイルリー宮殿の温室や,英国の王立キュウ植物園に Richard Turner によって1844-1848に建設され,現在でも使われている Palm House(右図),1851年にロンドンのハイドパークで開かれた第1回万国博覧会の会場として建てられた J. Paxton 設計の Crystal Palace 等が有名である.
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フシギノクニノアリス |
彼らは軽食として栄養分に乏しい「きゅうりサンドウィッチ(Cucumber sandwich)」を好み,屋敷にキュウリを育てるための小さな温室を付属させた.このサンドイッチはエドワード7世の時代に最盛期を迎え,当時の作家達は,上流階級の俗物主義の象徴としてその作品に用いた.たとえばオスカー・ワイルド(Oscar Fingal O'Flahertie Wills Wilde (1854 –1900))の傑作のひとつとされる喜劇「真面目が肝要(The Importance of Being Earnest)」.
『猫はバナナの皮をむく』 リリアン・J・ブラウン 羽田詩津子訳
(地方新聞のコラムニスト J. クィラランが,地元の演劇クラブが公演する「真面目が肝要」の観客を啓発するために書いた一文より)
さらにきゅうりサンドウィッチの問題がある!ある若い紳士がアフタヌーンティーの招待状を送り、きゅうりサンドウィッチでもてなすように使用人に命じる。それがあまりにもおいしいので、お客たちがやって来る前に、彼は皿いっぱいのサンドウィッチをたいらげてしまうのだ。
わたしはフード記者のミルドレッド・ライカに、きゅうりサンドウィッチのどこがそんなに特別なのか聞いてみた。彼女はこういった。「古典的なサンドウィッチを作るためには、パンを一枚切り、やわらかくしたバターを塗り、そこに紙のように薄く切ったパリッとしたきゅうりをのせ、さらにバターを塗ったパンを一枚かぶせるの。おいしいわよ!やめられなくなるわ!」
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