Ipheion uniflorum南米アルゼンチン及びその周辺国の原産.葉や茎にはニラのような匂いがあるので,この名前がある.英名は spring star 或いは spring starflower.蕾を覆っていた半透明な苞が,開花後も茎についているのが特徴.庭から逃げ出して世界各地の温帯で野生化している.
英国ではブエノスアイレスから球根が移入された1820年代から育種され,薄青紫色の 'Wisley Blue' ,濃いスミレ色の 'Froyle Mill' ,白い 'Album',鮮やかな青色の 'Jessie',また珍しいピンク色の 'Pink Star' などが品種化されている.種は違うが,同属の Ipheion sellowianum は鮮やかな黄色い花をつける.
欧米では手がかからず,背があまり高くならずに密に花をつけるので,花壇の縁取りやロックガーデンに適しているとされている. 植えっぱなしにしておいても四方八方に広がって,律儀に春になると花を咲かせるので,これが一面に咲いているのを見ると何か物悲しく,「廃園」abandoned garden という言葉が連想される.
どこからか紛れこんできて,スイセンと一緒に花をつけた.確かに葉はつぶすとニラかネギのような臭いがする.花はいい香りがするとされているが,この個体はほとんど何の香りもしない.残念.
Test
8 年前
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