2011年4月27日水曜日

オーストラリア 野生のショウジョウソウ,クサトケイソウ

Euphorbia cyathophora & Passiflora foetida会社勤めをしていた時に知り合った,米国在住の Kate-san と Dan-san.私が花好きなのを知っていて,時々「この花なーに?」と画像を添えてメールで訊いてくる.園芸植物なら共通のものが多いが,野草はなかなか難しい.英国生まれの医事コンサルタント Kate-san は,ガラパゴスやアマゾンなど世界中を旅して興味深い画像を送ってくるが,今年3月にも,オーストラリア,クイーンズランドを旅し,いくつかの植物の画像をおくってきた.調べても名前が分からなかったのが,この画像の2種類の野草.葉が赤いトウダイグサの仲間と,上方のもしゃもしゃの苞(ガク)が見えるつる性の植物.

そこでいつもの「この植物は何? ~ これ何?掲示板 ~」に相談したら,大場富士夫さんと Setton 8 さんから,トウダイグサ科のショウジョウソウ Euphorbia cyathophora とトケイソウ科のクサトケイソウ Passiflora foetida とであろうとの回答が寄せられた.
早速NETで検索したところ,どちらもオーストラリア原産ではなく(ショウジョウソウは南米,クサトケイソウは北米南部),オーストラリアに栽培品から帰化しもので,さらに日本でも沖縄などで野生化している事が分かった.オーストラリア→コアラなどの特有の生物→固有の野草 と思って Kate-san が私を喜ばそうと思ってせっかく撮って呉れたのに,日本にも帰化しているアメリカ大陸原産の植物だったとは!!!.

なお,ショウジョウソウはポインセチアの原種で観賞用に,クサトケイソウは熟すと橙色になる果実を食用にするため,導入栽培されたとの事.クサトケイソウの種小名 foetida = evil smelling,つまり「草」ではなく「臭」時計草だった.

おまけは彼女から送ってきた樹上にいる野性のコアラの画像.

「コアラを探せ」.見つからなかったら,画像をクリックしよう.

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