2011年4月22日金曜日

ジンガサゴケ

Reboulia hemisphaerica

初めての蘚苔植物.チャボジャノヒゲの陰に見慣れない植物を発見.ゼニゴケかと思ったが,高さ0.5cmほど,径0.8cmほどの傘にはゼニゴケほどの細かい切れ込みが入っておらず,緑色の,足の先の丸いヒトデのよう.早速いつもお世話になっている「この植物は何? ~ これ何?掲示板 ~」に画像を UP して訊いたところ,毎度適切なコメントを下さる setton 8 さんから,「ジンガサゴケ科のジンガサゴケではないか」との回答.NET で検索したら,まさしくコケ類ジンガサゴケ科 ジンガサゴケ属のジンガサゴケと一致した.

名前の由来はこの傘(雌器床)が陣笠の形に似ていることからで,受精後それほど時間の経っていない雌器床と見えて,柄も長くなく,傘も青いみかんの様につやつやして,黄色い粒状の星がちりばめられている.
葉状体は二股状に分かれ,表面は灰緑色~緑色だが,縁と裏面は紫紅色を帯びていた.ゼニゴケは雄器床も立ち上がるが,このコケの場合は雄器床は無柄で盤状で,これから鞭毛性の精子が雨水などを伝って卵に到達する.その後柄が3-4cmに伸びて,傘の裏から成熟した黒い胞子を散布する.
今の状態は可愛いといえば可愛いが,これがはびこると侘しいので,退場して頂いた.

0 件のコメント: