2011年4月17日日曜日

ヤエベニシダレ (2)

Prunus pendula cv.Pleno-rosea昨年の秋に植木屋さんに剪定をしてもらったら,地上近くに垂れた枝にまで花がついた.開花後は垂れ下がった枝は剪定して樹形を整えておくと,その近くから出た枝が垂れ下がり、翌年の花芽ができるとのことで,樹木樹木毎に適切な剪定法があるのだと納得.草本ばかりの庭の時にはほとんど来なかった鳥達が樹木を植えたら多数訪れるようになり,昨年はこのサクラに巣を作っていた.だが,心配も一つ.サクラの花が鳥に食べられないか?この樹にもヒヨドリやスズメがよくやってくる.

イカルやウソなどのアトリ科のなかまは花芽そのものを食べるため、開花前の花がなくなってしまうことは良く知られているが,最近はスズメやニュウナイスズメ,そして篭脱け帰化したワカケホンセイインコもサクラの花蜜が美味しいことを覚えた.しかし,くちばしや舌の構造が吸蜜に適していないので,花を食いちぎるため萼ごと木の下に落ちてしまう.スズメのこの文化はまだ当地には伝播していないが,南から神奈川県や東京都まできているらしい.一方メジロやヒヨドリ,コゲラは花にくちばしを差し込み,舌の先で花蜜をなめるため花を散らすことはない.

期待して来訪される鳥さんたちには申し訳ないが,幸い八重の品種は蜜が少ないので,鳥との共存は可能のようだ.左は先日訪れたソメイヨシノの名所で,吸蜜に夢中なヒヨドリ.いつもなら警戒心むき出しで人が近づくと逃げ出すが,よほど美味しいのか,写真を撮らせてくれた.ヤエベニシダレの歴史などはこのブログの http://hanamoriyashiki.blogspot.com/2010/04/draft_09.html で.また,平安時代のヒヨドリの鳴き合わせについてはこのブログの http://hanamoriyashiki.blogspot.com/2011/01/blog-post_30.html で.

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