福島県にお住まいのランの愛好家の S さんから,「花付抜群の強健種で初心者にも育てやすい」と昨年の春に頂いた.昨年の夏は体調不良であまり水がやれなかったので心配していたが,十数個の花をつけた.数年育てれば鉢から溢れんばかりに成長するとの事.楽しみ.
ラテン語辞典によれば,属名の Maxillaria は“cheek, cheekbone”,横から見ると特に半開の花の萼片は顎の骨のよう(左図,上).
一方,種小名の porphyrostele は purple+column で「紫の蕊柱」の意(W.T.Stream, "Botanical Latin" 2004).蕊柱とはラン科の花によく見られる,雄しべと雌しべが合わさって 1 本の柱のようになった構造体で,左図の下,唇弁の真上の濃色の部分.紫よりは濃褐色に見えるが,--.
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