毎日新聞(10月5日)によると,大阪府四條畷市では,遊歩道に沿って植えられたヤマザクラが季節はずれの花を咲かせ,長居植物園(大阪市東住吉区)などによると,夏の間に猛暑による水枯れなどで開花を抑制する葉が落ちてしまい,春先のような気候になったこの時期に花が咲いたとの事.
一方ソメイヨシノやヤマザクラなどの春の一期咲きのサクラでも,葉がアメリカシロヒトリの幼虫に食べられたり,台風で飛ばされたり,あるいは葉が病気で枯れたということになると,芽にアブシジン酸がたまらない状況で落ちてしまい,それである程度暖かい日が続くと,秋に花をつけてしまう.
庭のアカヤシオでも,夏の落葉によって同様のメカニズムで,3月に続き10月にも花が咲いたと思われる.今年の夏の猛暑と少雨は野菜の生育や動物や昆虫の生態に大きな影響を与えたと報じられているが,庭の花々にも影響を与えているので,来年の春が心配.なお,朝日新聞(2月19日)はアブシジン酸とその受容体、さらにたんぱく質の脱リン酸化酵素PP2Cが結合した複合体の三次元構造が明らかになり,干ばつや冷害など厳しい条件下でも農業をするために利用できる可能性が開けてきた.と報じた.
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