Z. marylandica は 1990 年代に米国の D M Spooner らによって,Z. angustifolia (メキシコヒャクニチソウ)(2n=22, female) と Z. elegans (ヒャクニチソウ)(2n=24, male) の交配種をコルヒチン処理して安定な複倍数体 (2n = 46) にして作出された不稔性の品種*で,2010 年のオールアメリカセレクションズ(全米草花新品種審査協会) では金賞を受賞した.elegans 種の多様な花色・大輪の性質と,angustifolia 種の病気に強い特徴を併せもつている.イエロー,スカーレット,ホワイト,コーラルローズの基本色に加え,ファイア,スターライトローズという鮮やかな6色がある.(左図,タキイ種苗「はなとやさい」2010.1.)
* D M Spooner, D P Stimart & T M Boyle, “Brittonia”, Vol.43, No. 1. (Jan. - Mar., 1991)
今年育ててみたのは,種の袋の花の写真に誘惑されて,白い花弁に濃い桃色のストライプが入るスターライトローズ.種を購入して5月の連休にポットに播き,2度ビニポットに植え変えしてから地植えにした.発芽率はまあまあ,はじめの成長は遅かったが,暑くなると拡がった.最初に咲いた花は殆ど白一色.確かに種の袋には「環境(日照・肥料不定、夜温の高い時など)によってコントラストが安定しない場合があります。」とあるが- -,ようやくストライプがはいり始めたこのごろでも,桃色は薄く,また白いままの個体の方が多い.
矮性でせいぜい15cm と背が低く,まあるく広がるので,花壇の縁取りにはよさそう.しかも咲き終わった花は伸びた葉の下に隠されるので,次々と新しい花が見られる.日当たりが良いほうがきれいな花が咲いている.庭で毎年コボレダネで咲いてくれる elegans 種(右図)は色々な花色の花が咲いて楽しいが,ウドンコ病に犯されてしまう.これはどうだろうか.強ければ来年はこの種の単色にしてみよう.
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