2010年3月1日月曜日

フクジュソウ

Adonis amurensis

バンクーバー冬季オリンピックが閉会式を迎え,日本は残念ながらもう一寸で金メダルの銀が三個,そこで金メダルならぬ金色のフクジュソウの花を三個.



この大会の話題は国母選手の服装騒動,そして長野五輪金メダリスト清水宏保氏の朝日新聞でのコメント「スポーツ後進国 日本」ではなかろうか.国母選手の件はヒップホップの意味を単にファッションとして捉えていた個人の問題に帰せるのかも知れないが,清水氏の提言は「スポーツの目的は何か,国はそこにどこまで関わるべきか」という大きな問題を提起している様に思われる.

彼は,国は1)スポーツを国民の健康増進のための文化として確立するために努力すべきだ.生涯スポーツが、また競技スポーツのすそ野となる。2)競技スポーツにも予算をつけて五輪等で選手が十分活躍できるようにするべきだ.とし,その上で
「政府の事業仕分けが行われ、スポーツ予算は削られる方向になった。全体的な削減は仕方がないとしても、仕分けの仕方は適切だろうか。バンクーバー五輪では、JOCの役員、メンバーが大挙して現地入りしている。予算は限られている。そのため、選手を手塩にかけて育てたコーチや、トレーナーがはじき出され、選手に快適な環境を提供できていない。お金の使い方が逆だろう。」と言っている.

また各団体に配分されたスポーツ予算が「中抜き」されて,実際の選手の育成に使われない部分も多いとも言われている.

今回の事業仕分けとオリンピックを機に,国民の税金でまかなわれている交付金の使い道をJOCも各競技団体も透明性を確保した形で提示すべきと思う.

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