伊藤伊兵衛「花壇地錦抄」 (1695年)では白,赤,浅黄,るりと花色の違いで分類している.
貝原益軒「大和本草」 (1709年) 巻の六 草の二 牽牛子 花に淡い青,青紫色,白色があって,薬用には花の深青なるを使うべきで,小牽牛花(コアサガオ)というのには紺・白・碧で 昼でもしおれない.
寺島良安「和漢三才図会」 (1713年頃)種が黒いのと白いのがあり,前者は紺色を帯びた薄赤,後者は紅色を帯びた薄青の花を着けるとして,薬効について述べている.
江戸後期になると花色・花の形・葉の形・草姿のいろいろと変化に富んだ,いわゆる「変化朝顔」の育種・鑑賞が盛んになり,多くの図鑑が発行され,その中には今では見ることの出来ない黄色いアサガオも掲載されている.
九州大学の「アサガオホームページ」(http://mg.biology.kyushu-u.ac.jp/index.html)では多くの品種の写真を見ることができる.
変化アサガオは一代限りの花が多いので園芸種としての普及は難しいだろうが,遺伝子の働きを理解することによって,他の植物へ応用できれば,有用な遺伝子研究となるのではと思われ,日本の重要な遺伝子資源といえよう.
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