花ははじめは淡黄色だが,次の日にはピンクになってしぼみ,まるで「スイフヨウ(酔芙蓉)」の花のよう.色が変わるのは,花弁の中でアントシアニンが作られるからだとのことだが,雨の日や曇りの日には赤くなる速度が遅い.Factorは紫外線などの光なのか,温度なのか,一つの花にアルミフォイルの袋をかぶせて,日光を遮断し,かぶせない花と比較した.その結果,ふたつの花に変色の速度に変わりはなく,どうも温度の効果が大きいようだ.また白い花に酢をかけても赤くはならなかった.
赤くなった花弁はやがて落ち,珠のような実が現れ,これが丸々と太り,やがて弾けて中から白い繊維が現れる.
ワタの実-綿花-は鳥や動物には食べられないと思われる.一方大きさの割りに質量が低いし丸っこいので,地面に落ちると風でころころと転がっていき,雨にぬれたり湿度の高いところでは繊維がぬれてべったりと地面に張り付き,種が地面に固定され,この繊維は腐って種が発芽した後の栄養になるのだろうと考えられる.
人はワタの子孫繁栄戦略を利用していることになる.
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