2010年7月11日日曜日

ホウセンカ(鳳仙花)

Impatiens balsamina

薄らかに紅くかよわし鳳仙花 人力車(くるま)の輪に散るは急がし   北原白秋

東南アジア原産,日本には中国経由で室町時代に入ったとされ,1454(享徳3)年序の部類別辞典「撮壌集」に名が載る.観賞用として庭園で栽培されている.
貝原益軒 『花譜』 (1694) に「鳳仙花(ほねぬき,つまくれない)女子の爪を染る草也.---- 此草小毒あり.牙に近づくべからず.歯そんず.魚の肉のごとき物を煮るに子を数粒入れば,やわらかになる.魚の骨ののんどにたちたるに,此實を服すれば,しるしあり.故に骨抜といふにや.--------」
伊藤伊兵衛 『花壇地錦抄』 (1695) に「ほうせんくわ 白赤さらさのいろいろ有」
貝原益軒 『大和本草』 (1709) に「鳳仙花(ツマクレナイ) 一名金鳳花又名夾竹桃 其實は急性子 其花数品あり 女児此花と酢漿草の葉をもみ合せて爪を染む紅色となる.六七月に花開く 其實は骨骾を治す.」
小野蘭山 『本草綱目啓蒙』(1806)13 鳳仙に,「ホウセンクハ通名 ツマグレナヰ古名 ツマベニ---」
と,この花をカタバミの葉と揉んで,女児が爪を染める遊びをし,また実を服すると咽に刺さった魚の骨(骨骾)をとると記している.
現在も種は急性子(きゅうせいし),全草を乾燥させたものを鳳仙(ほうせん)、花は鳳仙花(ほうせんか)と呼びそれぞれ漢方薬として用いる.

昨年種から育てた株からのこぼれだね.種にカワセミの肉の黒焼きと同様に咽に刺さった魚骨をとる薬効があり,別名になるほどよく知られていたとは---.カワセミの場合は摂食した魚の骨をペリットとして吐き出しているところを見て薬効を考え付いたと分かるが,ホウセンカの場合は,実が種をはじき出すところからの連想なのであろうか? 骨をやわらかくして嚥下させる効果があるのか? 
大和本草を流し読みしていたら,ギボウシにもこの効果があるとあり,これはギボウシの粘液で咽のすべりを良くしてとこじつけられよう.

2 件のコメント:

Alfredo さんのコメント...

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I really love the species grown in Japan, I have seen them on the internet but, your flower presented is by far prettier.

Hope you can answer me soon.

Alfredo.

花森屋敷Ⅲ さんのコメント...

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If you can show me your address, I will send a seed pack when I find it in nearby nursery. Please let me know your e-mail address, that will not be open.

Regards,
Hanamoriyashiki