2年前の全国都市緑化ぐんまフェアの前橋会場で購入.濃い紅紫色の地に銀色ともおもえる筋が刷毛目の様に入るインパクトのある花.時間と共に紅色が濃くなる.銀色の筋を川波に見立てたのか,墨流し染めの模様に見立てたのか.
さくらそう(6)漁火 の項で,「サクラソウの花には、めしべが長く、おしべは下の方に付くもの(ピン型)と、おしべが上の方について、めしべが短いもの(非ピン型)との2つの型があり,1881年(明治14年)に進化論で名高いチャールス・ダーウィンが発表した有名な研究となっている.」と記したが,その原報 Charles Darwin “On the Two Forms, or Dimorphic Condition, in the Species of Primula, and on their remarkable Sexual Relations” (Journal of the Proceedings of the Linnean Society of London (Botany) 6 , 77-96 (1862) ) をBiodiversity Heritage Library http://www.biodiversitylibrary.org/bibliography/349 で読むことが出来る.
彼は英国産や中国産など数種のサクラソウの仲間を用いて調査・研究し,ピン型・非ピン型の個体数はほぼ同数であること,ピン型同士,非ピン型同士の交配はうまくいかないが,ピン型と非ピン型の交差交配はうまくいくと述べている.また当時の有名な植物画家の W. H. フィッチに,左図のような木版画を作成してもらい(Mr. D. Oliver 宛の手紙 23 March 1861),掲載した.
縦断面図の陰影のつけ方に古きよき時代の香りがする.
1 件のコメント:
こんばんは
以前私のブログにサクラ草についてコメントを残していただき、どうもありがとうございました。 随分前にコメントを頂いたのにもかかわらず、私事でブログからずっと離れており、御礼を言うのが大変遅くなりまして、申し訳ありませんでした。
サクラ草の記事、大変興味深く、またとても勉強になりました。 これで何故我が家のサクラ草に種が付かないかの謎が解けました。
どうもありがとうございました。
これからもどうぞよろしくお願いします。
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