日本でシダは約 630 種が記録されているとか.同じ北半球の島国イギリスでは約 70 種であることを考えると,日本はシダの豊富な国である.昔からシダは食用(ワラビ・ゼンマイなど)や薬用(オシダ;綿馬根(めんまこん),ヒカゲノカズラ;石松子(せきしょうし)など),篭の材料などの生活用品を作る材料として,またノキシノブやウラジロの様に季節を演出する風物として日本人の生活と深く結びついていた.現在でもその独特の形状を愛する人は多く,シダのサイトや図鑑も数多い.
裏庭に植えた覚えのないシダが生えている.特徴は中軸と葉の根元が紫色を示すこと.図鑑を調べたが名前は分からない.
こんなときに頼りになるのが,植物相談サイト「四季の山野草」http://www.ootk.net/shiki/ の掲示板.ここに写真を送って管理者おおたけさんに訊くと,園芸種でない限り親切な答えが返ってくる.今回も
おひさしぶりです。
お尋ねのシダは、葉の形、並び方からすると サトメシダ の仲間で 、中軸が紫色になるオオサトメシダ(http://nopanoniwa.jp/fern/Woodsiaceae/oosatomesida.htm)ではないでしょうか。胞子は葉が若い時期はまだできていないはずです。
オオサトメシダは当HPには未掲載ですので、参考サイトや他の資料などで確認されてください。
とリンクの HP まで教えてくださった.そこによると,オオサトメシダ;サトメシダとヤマイヌワラビの中間型。中軸は紫色を呈する。で写真も一致したので,これと同定した.
シダのような平面の葉は,写真よりスキャナーの方が微細な構造も再現できる.3.5年間,高頻度で使っていた G-F700 のガラス面の光源側が汚れてきたので,今回GTX8200 (6400dpi) を購入.これらの画像は GTX8200 を用いて得た.なお,上の画像で左は表,右は裏面で胞子嚢は見られなかった.
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