2010年5月17日月曜日

ヤマシャクヤク

Paeonia japonica日本に自生しているボタン科の草本としては,本種とベニバナヤマシャクヤク (P. obovata) の2種が知られている.『花譜』に「草牡丹」 「花しろし。春秋に分かち植べし。」と簡単に記述され,『大和本草』(巻之七  草之三)には「葉は牡丹に似ていて,白い花を一つ開く.実は牡丹に似ている.云々」として記載されているが,『和漢三歳図会』には「山芹菜(俗云 草牡丹)」として,記述は正しそうだが,似ても似つかぬ植物の絵が添えられている.


純白の珠玉のような蕾から始まり,大きな花の白い花弁・黄色い葯・臙脂色の花糸と柱頭,そして柔らかい葉と褐色を帯びた細い茎の対比が美しい銘花.近くのホームセンターでの惹句は「森の貴公子」.

5年ほど前に鉢で購入後,地植えにしたが,必ずしも毎年咲くわけではなく,一昨年1花,昨年3花,今年は0花.という訳で,昨年の写真で見ていただく.
イトバシャクヤクとは良いペアだと思うのだが,残念ながら同時期には咲かない.

おまけは蕾の画像.ふくよかでいかにもお育ちがよさそう.

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