2010年5月7日金曜日

シロヤシオ

Rhododendron quinquefolium皇族方のお印として,趣のある花や木が用いられているが,敬宮愛子内親王のお印は,このシロヤシオ(別名 ゴヨウツツジ).那須の御用邸に咲く花にちなんだとのことだが,純白で清純な花は内親王に真にふさわしい.

 皇族方のお印を宮内庁のHPより左に示す.

 東北から近畿,四国まで広く分布し,那須や丹沢などに群生地があり,時期には非常に見事だそうだが,比較的高地や寒冷地に多い.アカヤシオとは異なり,花は葉と同時に出て,花の咲いている期間は短い.

 新緑の中の純白の花は美しいが,当地では夏の暑さが厳しいのか,かなり大きな木を植えたにもかかわらず,山地ほど多くの花はつかない.気候や風土の違いを考慮せず,一時のブームや,咲いている花だけを見て植えると,植物にも庭の持ち主にも好ましくないと言う例になってしまった.

 なお,悠仁親王殿下のお印の高野槇(こうやまき)については,私の別ブログ「海を渡った日本の花」の「コウヤマキ」の項を参照願いたい.

0 件のコメント: