2010年6月5日土曜日

タチアオイ(7)

Althaea rosea (7)中心が薄桃色の優しい花.オキーフの絵を思わせる.

もう一人,タチアオイをモチーフにした有名な芸術家はジョージア・オキーフ(Georgia O'Keeffe, 1887 - 1986)

夫であった写真家スティーグリッツの,花のクローズアップの写真に影響を受け,花の写実的なイメージから,それを拡大し抽象化する独特の絵画を生み出した.特にニューメキシコに頻繁に通い,1949年に移住してからは,花と家畜の白骨,そして砂漠の荒涼たる風景の組み合わせの絵画を多く作成した.「生と性と死」 .
動物の頭蓋骨と植物の組み合わせのモチーフは19世紀のドイツ人図案家 Anton Seder (1850-1916) の "Die Pflanze in Kunst und Gewerbe (The Plant in Art and Trade)" 1890にも見られる.
オキーフによって描かれた主な花は,パンジー,カラー,マムシグサ,ペチュニアそしてタチアオイ.2009年にワシントンD.C. の National Gallery of Art で見たマムシグサ(Jack-in-Pulpit)のシリーズの迫力は忘れられない.

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