2010年6月19日土曜日

アジアティック・リリー(2)

Lilium cv. “Asiatic lily (2)”「花壇地錦抄」(伊藤伊兵衛 1695年)には春すかしゆり,夏すかし及び天目ゆりの3種のスカシユリらしきユリが記載されているが,「透(すかし)百合培養法」(花菱逸人1847年)には68もの花銘が挙げられ,この150年間に品種改良が進んだことがわかる.残念ながらそのほとんどが現在までは受け継がれていない.
しかし,アジアティック・リリーの親としてスカシユリは,現在の観賞用ユリの隆盛に貢献し,日本でも多数の品種が育種されている.この花もその一つ.

背が高く,ごつごつとした感じで蕾を突き出す.花の色,草姿,黒い茎もインパクトはあるが,優雅ではない.子球を出して増えやすい.花の寿命は短い.

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