2010年6月20日日曜日

チチコグサモドキ

Gnaphalium pensylvanicum父の日にちなんで,チチコグサモドキ.ハハコグサは黄色い頭花と白い茎葉でやさしげだが,チチコグサの類は貧弱でみすぼらしい.植物では「父」は冷遇されていて,草に母はイチゴ(苺),木に母はツガ(栂)だが,父は草にも木にもない.

北米原産の帰化植物.台湾には古くから帰化していたが,日本には大正末から昭和初めに入ったと思われる.タチチチコグサと良く似ているが,上の葉も丸みを帯びていて,総苞の下部が急にふくれているところが違う.庭じゅうに増えているが,抜きやすいのがまだしも.早春のロゼットは非常にきちんとした形で美しい.花は遠目にはみすぼらしいが,アップにすると,すぼめた口のようなピンクな蕾が可愛い.

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