Tulipa genisneriana cv. (2) Leen van der Mark
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まだ住宅がそれほど多くなかった頃,多くの品種の球根を通販で購入して植えた.蕾が大きくなり,咲くのを楽しみにしていた頃,突然背が低くなりしおれてきた.不思議に思って掘ってみると,球根がなくなっていて,茎が地面に刺さっている状態だった.調べると,モグラがトンネルを掘り,そのトンネルを使ってノネズミが侵入し,チューリップの球根を食べてしまったと判明.お向かいの方が「饅頭ぐらいの大きさのネズミが日向ぼっこをしていたよ」と目撃証言.有毒なヒガンバナ科のスイセンと混植をしてからは,そんなこともなくなったが,ユリ科のチューリップの球根は美味しいらしい.
実際,チューリップ熱が蔓延していた頃,高価なチューリップの球根を誤って食べた話はいくつか残っている.また,チューリップをオランダにもたらしたとされる
クルシウスは,球根を砂糖漬けにして保存する実験をしていて,「コリコリとしておいしい」ことが分かったと有名な園芸家のパーキンソンは記している.また第二次世界大戦の食糧不足の際には,オランダの人たちはチューリップの球根を食べたと言う.
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おまけは先日訪れた筑波山の麓の庭に見た
バイモの群落.この筑波道沿道では半野生化しているバイモを多く見かけた.むかし,この地方では薬用に栽培していたのであろうか.
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